はじめに
『幸せになる勇気』は、ベストセラー『嫌われる勇気』の続編。
前作が「自由と自立」を中心にした内容だったのに対し、本書は「愛と共同体感覚」を深く掘り下げています。
アドラー心理学を実践に移すための“行動指針”が提示された、より実用的な一冊です。
本書の構成と主な内容
第1部:教育の原理
- 子育てや教育の場で「叱る」「褒める」を否定。
- 人を操作せず、信頼し合う関係を築くことが重要。
第2部:自立と愛
- 本当の愛は「自立した者同士が築く平等な関係」。
- 依存や支配ではなく、互いに成長を促す関係性を目指す。
第3部:共同体感覚の深化
- 幸せとは「誰かの役に立っている」と実感できること。
- 家族・職場・社会…より広い共同体への関わりが幸福をもたらす。
第4部:仕事・人間関係の再定義
- 仕事は「貢献の場」であり、自己実現の場ではない。
- 他者と協力して社会に役立つことが、真の満足につながる。
第5部:幸せになる勇気とは
- 「嫌われる勇気」は“自由”を得るために必要だった。
- 「幸せになる勇気」は“愛と貢献”を選び取るために必要となる。
- 自分の人生を「誰かのために使う」ことが、幸福の最終解答。
読んで得られる気づき
- 幸せは「他人に与えられるもの」ではなく「自分が与えるもの」。
- 教育や人間関係において「褒める・叱る」は相手を操作する行為にすぎない。
- 愛とは「自立した二人が協力し合い、共同体感覚を育てること」。
おすすめしたい人
- 子育てや教育に悩む人
- パートナーシップをより良いものにしたい人
- 幸せの本質を「他者とのつながり」から学びたい人
おわりに
『幸せになる勇気』は、アドラー心理学の到達点である「愛と共同体感覚」を軸に、人生の意味を問い直す本です。
幸せは「なるもの」ではなく、「勇気を持って選び取るもの」だと気づかされます。
幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え2 [ 岸見 一郎 ] 価格:1,760円(税込、送料無料) (2025/9/30時点) 楽天で購入 |
コメント